【呼び方】
緑色の地に黒い色がかかった外観が、馬の背に掛ける鞍に見えることから「鞍掛豆(くらかけまめ)」と呼ばれており、他にも海苔の香りがするため「海苔豆(のりまめ)」、パンダの模様にも見えることから「パンダ豆」と呼ばれることもあります。
【特徴】
茹でただけでも枝豆のように酒のつまみに良く合い、こりこりとした食感や海苔のような風味があります。栄養素として食物繊維、ビタミン B6 が豊富で(ビタミンB6 は精神を安定させ免疫力を保つとともに、美肌や脂肪燃焼効果、うつ病や不安障害の予防になるとされている)全糖も高く、大豆のうま味が濃いことが特徴です。*1
【食べ方】
一晩以上かけて水で戻した後、塩ゆでや、茹でたものをだし・つゆに浸した「ひたし豆」、炊き込みご飯など、鞍掛豆の特徴からシンプルな調理が多いです。
【歴史】
鞍掛豆は、長野県を含む古い畑大豆地帯(※)で、自然交雑によって生じたと考えられています。それを見つけた農家で独自の選抜をして在来種(地大豆)として定着、一部は個人的な持ち出しや移動でその地域以外に拡散したと推察され、どちらかと言えば自給用として生産されてきた大豆です。*2
※長野県および、北海道、東北各県
*1 *2 は、長野県野菜花き試験場(塩尻)からのいただいた情報、及び全国地域リーダー養成塾 修了レポート(小海町)に基づきます。
【小海町とくらかけ豆】
小海町では、お正月のおせち料理に使われるなど昔から親しまれてきた経緯があり、全国的な希少性を踏まえ、平成25年より本格的に町での特産化活動を進めています。農業離れによって深刻化する地域課題の解決策としても、盛り上げていきたい作物となっています。
<選別作業>
豆の選別はとても細かく農家だけでは対応が難しい作業のため、小海町では町内の地域活動支援センターひまわりの方にお手伝いいただいています。鞍掛豆の生産を通じて農業と福祉、そして地域の連携を強めていくことにもつなげていきたいと考えています。
<小海町のこだわり豆腐店>
”鞍掛豆の豆腐”をご存知でしょうか?おそらく日本で唯一、この町の「小山豆腐」さんで作られています。まず何もつけずに召し上がってみてください。その次は醤油ではなく、塩で。くらかけ豆独特の磯の香りと濃厚な大豆の味を楽しんでいただける美味しい豆腐が出来上がっています。
「説明いる?!とにかく食べて!食べて!」豆ドルさあやさんに、くらかけ豆豆富をご試食いただきました!▶YouTubeを見る
<商品取扱い店について>
くらかけ豆商品は、主に小海町の直売所(国道141号添い)にて販売しています。
▶小海町農産物加工直売所「プチマルシェこうみ」
▶プチマルシェこうみオンラインストア